医会・学会のご紹介

静岡県産婦人科医会会長 挨拶

 令和5年4月より静岡県産婦人科医会会長に就任いたしました窪田尚弘と申します。微力ですが、静岡県産婦人科医療に全力を尽くす所存です何卒よろしくお願い申し上げます。

 静岡県産婦人科医会は母子の生命健康を保護するとともに、女性の健康を保持・増進しもって国民の保健の向上に寄与することを目的としております。

 具体的な事業として①総会・学術集会(産婦人科医師の学術研究等)②母体保護指定医師研修会開催③子宮がん集団検診医師講習会開催④羽衣セミナー⑤母体救命トレーニング⑥サマーセミナー(産婦人科医師のリクルート活動)⑦社会保険伝達講習会⑧東海不妊内分泌研究会⑨HPVブラッシュアップセミナー等、研修会講習会の開催・共催・後援等行っています。

 さて、現在日本の産婦人科医療は未曾有の大変革に直面しています。

①制度の改革:働き方改革に伴う医師の労働環境の変化、体外受精など高度補助生殖医療などの保険適応化、出生数70万台と政府の予測を上回るペースでの少子化に対する政府の打ち出した「異次元の少子化対策」での出産費用の見える化、それを元にした現物給付化等。

②社会情勢の変化:人種、性、職業など様々多様性があり、それに対応できる社会の構築、産婦人科医療体制もSDGs(持続可能な開発目標)に基づき発展目標の設定。

③産婦人科医学の進歩:悪性腫瘍治療には遺伝子背景を踏まえた個別化した治療の導入、AYA世代の癌生殖医療、低侵襲を目指した手術は腹腔鏡からロボット手術の普及、妊産婦・褥婦のメンタルヘルスケア等、日々研鑽を積む必要があります。

④女性の一生へのかかわり:かかりつけ産婦人科医として、思春期、性成熟期、更年期、老年期と女性の一生に携わる必要性。

この様な状況を踏まえ我々は静岡県の産婦人科医療の向上を目指し、医会本部、行政、関係各機関と協力・連携し産婦人科医療(特に地域の)を堅持し、母子保健の向上、女性の健康保持・増進に努力します。

 更に本年は7月30日に「第45回日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会」が本県の担当でグランシップにおいて開催されます。テーマは「多様性に寄り添う性教育」であります。会員皆様方の参加・御協力の程何卒よろしくお願い申し上げます。

静岡県産婦人科医会会長 窪田尚弘

静岡県産婦人科医会会長 窪田尚弘

静岡県産婦人科医会
会長 窪田尚弘

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